東日本大震災に伴う原発事故のため、全域が避難区域となった福島県南相馬市小高区では、すべての住人が地域外へと避難。再び居住が可能になったのは5年後の2016年だった。
一度人口がゼロになった地域からは、生活に必要な店も医療機関もコミュニティも消失。小高生まれの和田智行さんは、地域の人々が再び地域で暮らすベースを作るために、居住可能になる前から人々が集まれるコワーキングスペース〈小高ワーカーズベース〉、食堂、商店と必要な事業を次々と立ち上げ、さらに地域で人々が柔軟に働いて暮らせるよう、ハンドメイドガラス事業を展開。
「地域の100の課題から100のビジネスを創出する」をミッションに掲げ、現在は株式会社として事業展開を続ける〈小高ワーカーズベース〉のありようから、パンデミックや災害のような大きな変化を経てなお、しなやかに持続していける地域、ビジネス、人のあり方を教えていただいた。