日本は災害が多い。それは周知の事実だ。日本の位置、地形、地質、気象等の自然的条件が影響し様々な災害が訪れる。台風、豪雨、豪雪、洪水、高潮、高波、竜巻、暴風、がけ崩れ、土石流、地すべり、地震、津波、火山噴火……、数え上げるとキリがない。静岡県熱海市の土石流災害は大きな被害となったのは記憶に新しいところ。最近では、阿蘇山の噴火も気になる。こういった状況から、災害についての認識を深め、また、備えを充実強化させることで、災害の未然防止・被害軽減を目指すため、「防災の日」(9月1日)及び「防災週間」(8月30日から9月5日まで)が設けられている。
「キャンプのある暮らし」をテーマに、キャンプの魅力や自然に寄り添う暮らしを提案するCAMMOC合同代表の三沢真実さんは、一児の母として震災など、自然災害に備える一人。今回は、そういった準備を怠らない三沢さんの災害への向き合い方を聞いた。
キャンプを通して災害時に役立つスキルを学ぶ
私たちは、日頃キャンプによく行くので、キャンプを通して防災に役立つ知識を得ようとしています。災害時の実践として試せることも良いですね。備蓄食や消耗品は、キャンプ時に積極的に消費。減った分は買い足してローリングストックとするのです。缶詰を米と一緒に炊き込むなど、キャンプ飯としてアレンジを考えるのも楽しみの一つ。食品やガス管など、消費した分はすぐに補充することが大事ですね。備蓄食は何年も持つ防災専用のものだけではなく、賞味期限が1、2ヶ月のものでも日頃から消費して買い足すことが出来れば備蓄食になるので、スーパーに行ってお気に入りのレトルト商品を探したり、干し野菜などの保存食を自分で作るのも楽しみの1つです。
ただ、以前は今ほど防災意識が高くありませんでした。きっかけは、2019年の東日本台風の時です。その予報を聞いて初めて、自分も大きな被害を受けるかもと怖くなりました。慌てて防災対策を始めました。その中で気づいたのが、例えいま、ライフラインがストップしても、いつも使っているキャンプ道具である程度の生活ができそうなこと。それと同時に、1週間ストップした場合は、「お水が足りないから、ペットボトル水を1ケース買い足そう」「バッテリーは使いっぱなしになっているものもあるから全て満充電しておかないと」など、今の生活に足りないものも明確になりました。
せっかく役立つキャンプ道具も、ガレージにただしまっておくだけでは、実際に災害が起きた時には有効活用できません。ですので、災害時での使用もイメージしてキャンプ道具を見直すように。ただ、キャンプ道具は防災用品ではありません。本当に必要なものは無理にキャンプ道具で代用せず、きちんと備えることが重要だと思います。日常と非日常を掛け合わせながら日々防災対策をアップグレードしています。
災害など非日常な環境下でどう過ごすか
非日常といえば、最近ではコロナの影響が少なくありませんでした。昨今、強く感じたことは、「自分の生きる力を信じること、日々楽しみながらその力を高めること」。キャンプ経験はもうすぐ20年。道具に全てを頼らず、時にはその場にあるものでなんとか工夫するということもありました。過酷な環境下でも、無事に明日を迎えるために何が必要かと、アイデアをしぼるのです。
コロナが流行し始めた時は、誰も正解を持っていませんでした。初めての経験や不自由なことがありましたが、非日常の環境下、どう快適に過ごせるかを考え、工夫することは、私にとって日常に近いものだったと感じています。災害の多い国ですから、想像しないことも起こるでしょう。私ができることは、キャンプなどのアウトドアを通し、日々楽しみながら自分の生きる力を高めていくこと。日常と非日常の壁は、薄くなるのかなと思っています。
最近では計画停電も身近なテーマですよね。災害時の突然のこととは違い、前もって準備できるため、キャンプ時と同じような過ごし方ができるでしょう。簡単に手を加えれば食べられる物を用意し、一部屋に集まりランタンの明かりで過ごす。子供とカードゲームなどを楽しんだら早めに寝る。非日常も日常のようです。
ただ、計画停電であってもスマホやタブレットの充電は毎日出来ないと困るので、ポータブル電源の存在は欠かせません。事前にポータブル電源やランタンの充電はしっかりと行い備えます。
スマホを最大65回フル充電可能な「エナーボックス1300」
電源を切らさないようにしたいものは、スマホ・スマートウィッチ・タブレットとLEDランタン複数個。いま使っているポータブル電源「エナーボックス1300」ですと、スマホなら65回フル充電、5WのLEDランタンなら180時間フル充電が可能。1週間停電したとして、スマホ7回分、スマートウォッチ7回分、タブレット 7回分、LEDランタン5時間×2個×7日分で70時間分を確保するために使用できると思います。
災害時はいつも以上に情報が必要で、また通信環境も不安定になる為、電力の消費量が増える可能性があります。「バッテリーがなくなるから」とスマホの使用を控えると情報を入手できずに不安になるでしょう。子供がいるので尚更です。そういう意味では、「エナーボックス1300」があれば、いろんなことを気にせずにスマホやタブレットを使用でき、とても心強いです。
そもそもデザインがシンプルで、室内の家具としても、キャンプフィールドでも馴染む。車中泊時の車内にも合いますね。持ち手が横に着いているので、上に物を置くことも可能。車への積み込みの時に助かります。
液晶に表示される情報は必要最低限。女性や子供でも直感的に理解でき、発色もナチュラルな色彩のため、使用中に液晶の光が目障りにならず嬉しいです。最近ではライトなど様々な機能が付いているポータブル電源もありますが、何でも付いていれば便利で安心という訳ではありません。私の場合、ランタンは自分の使いやすいサイズやデザインの物を、バッテリーとは切り離して使いたいので、一体化している必要はありません。「エナーボックス1300」は、バッテリーのみがシンプルに安定して使えること、その分、操作もシンプルで分かりやすいところも気に入っています。
この記事を書いた人
- 「にちにち」には、「日常より非日常、非日常より日常」という想いが込められており、日常も非日常も、暮らしが豊かになるようなアイデアを提案させてください。
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