11年前の3月11日に東日本大地震が起こりました。様々な被害の中で、停電によって当事者となった人は少なくありません。停電は現地だけでなく、都心部での計画停電まで影響がありました。有事の際に普段の生活を維持するため、電力への意識を高めることを我々は学びました。パソコンやスマートフォンが利用できれば、安否の報告ができますし、大事な仕事をこなしたり、お子さんたちが時間を忘れるためのコンテンツに触れることもできるのです。現代社会において電気はより重要度を増しており、自分たちで電力を確保することも求められています。
「有事の際に少しでも日常を」。そんな考えでポータブル電源を活用するのが、「キャンプのある暮らし」をテーマに、キャンプの魅力や自然に寄り添う暮らしを提案するCAMMOC合同代表の三沢真実さん。一児の母として震災など、自然災害に備えているのです。
使用する電力量を知ることで不安を払拭
2011年3月、三沢さんは日本語学校で教師として勤めていました。少し遅めの昼食時に大きな揺れが。池袋の地下にいたそうで、一斉に全員が地上に駆け上がっていく姿に、恐怖を感じたと言います。電車が止まって帰宅できないことが分かり、友人宅へ。普段接する留学生一人ひとりに連絡をとり、安否を確認。幸いなことに身近で大きな被害はなかったとのこと。
当時、東日本大地震では現地を中心に大きな停電が発生し、東京都心を中心に計画停電が実施されました。三沢さんもその対象地域でしたが、事前に準備を整えることで大きな不安を払拭。その後、仕事の軸をアウトドアに移した三沢さんですが、災害を想定してあらゆる準備が大切だと気づいたようです。
「停電時はやはり不安になると思います。私も子どもの頃に停電を経験しており、ローソクひとつで過ごしました。当時はインターネットもなく情報が少なかったので、不安を覚えた記憶があります。今では災害や停電に対して準備することを意識しています。その中で大事なのは、日常生活でどれだけ電気を使っているかを把握すること。『無くては困るもの』『無くても大丈夫なもの』の棲み分けができていると、随分と不安が和らぎます。まずは、生活の中で使用する電力量を把握してみてはいかがでしょうか」
有事の際に心配になる子供の過ごし方
三沢さんはキャンプ場で過ごすことも多いので、電気がないシーンによく遭遇するそうです。真っ暗闇の中では何が必要か、暖が取れない中では何が必要か、家族と連絡が取れない時には何が必要か……有事の際に必要なものは何か、キャンプを通して子どもたちと確認するのもいいですねと教えてくれました。また、停電時に役立つギアを、整理して常に家に置いているそうです。暗闇でも手を伸ばせば届くところに置いておくのがポイント。他にも、スマートフォンの充電残量を色別(緑→黄→赤)で認識できる設定にしており、早めの充電を心がけているそう。小容量・中容量・大容量のモバイルバッテリーを用意し、充電機能がついているランタンも複数持つという。
また、最近、導入しているのが、ポータブル電源LACITAの「エナーボックス1300」。家庭用コンセントから充電し繰り返し使えるという意味では、普通のモバイルバッテリーと同じですが、「エナーボックス1300」は、スマートフォンを充電するためのUSB電源だけでなく、家庭用コンセントの電源と同じAC100Vが3口も使えるのです。AC100Vは定格出力1300W、最大1800Wもあるので、電子レンジやドライヤーも動かせるパワーを備えているのです。停電時に欠かせないスマートフォン(6.5インチ)については、65回もフル充電が可能。家族みんなで気にせず使えて安心ですね。※
「いま、家で爬虫類を飼っています。冬場はヒーターで水槽の水を温めているので、気温によっては水槽に電気が必要です。また普段は、一緒にお話をしたり、カードゲームをしたり、電気がなくても過ごせるような遊びを優先していますが、停電の影響が長期になった際には、子どもの過ごし方が心配になります。子供はSwitchとYouTubeにも接することがありますので、気分を紛らわせるツールとして、これらが頼りになるとも考えています。仕事の件でどうしても追われてしまうことも想像できるので、そんな時に頼れると安心です」
子どもの不安を拭えるコンテンツは、親にとっても安心でしょう。SwitchやYouTubeなども効果的に取り入れたいもの。そして、ここでも複数回の充電ができることが重要となってきます。連続して使用していればゲーム機の充電もそう続くものではありません。何日続くかわからない停電時には、大人にも子供にも「安心」が不可欠ですよね。
「できる限り停電を経験しない、安心な毎日を過ごしたいです。一方で、この国は災害が多いのも事実。兎にも角にも準備を怠ってはいけません。部屋の各場所に小型ライトを設置しているので、夜中に災害が起こったらまずは明かりを求めるでしょう。でも、停電でダメだった場合はスマートフォンが頼りになります。すぐに情報収集をして、家族や知人に安否ついて連絡し合う。スマートフォンの充電残量が少ないと色んな不安に繋がりそうですので、それを補ってくれるポータブル電源も同時に必要だと感じています」
※電化製品の使用時間や使用回数はあくまでも目安です。実際に使用する電化製品の消費電力、使用環境によって変化しますので、それらを保証するものでは一切ございません。
この記事を書いた人
- 「にちにち」には、「日常より非日常、非日常より日常」という想いが込められており、日常も非日常も、暮らしが豊かになるようなアイデアを提案させてください。
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