【エナーボックスが繋ぐ日常と非日常】
地域ブランディングを軸としたPRを担う岩本彩さん


地震、台風、土砂災害、火山噴火など、自然災害の多い日本。万が⼀の災害時に慌てないためにも、水や食料を備蓄するご家庭も多い。電気の備蓄方法は乾電池が主だが、今では電気自動車(EV)があると冷蔵庫やエアコンも動かせる。ただ、そこまでの準備ができない人にとっては、「ポータブル電源」が良いだろう。様々な生活情報がつまったスマートフォンやパソコンの充電にあてられる。

ポータブル電源「LACITA」のエナーボックスは、高いデザイン性も評価されることから、日常に馴染みやすい。日常と非日常を上手に越境しながら、丁寧に暮らす生活者は、どのようにこのエナーボックスを取り入れているか。地域ブランディングを軸としたPR活動を行う岩本彩さんが、日常と非日常を感じる音楽と共に、エナーボックスの活用方法を教えてくれた。

小さなお子さんとの暮らしに便利な「エナーボックス」

岩本さんのライフワークは「ローカルなひと、もの、ことを磨き上げて、世の中に新たな価値を提案すること」。“ローカル”とは、地域だけでなく、局所でしか知られていないもの、と言う意味も含むという。

「埋もれている地域の食、人、歴史や古き良き音楽など、メジャーではないがカルチャーを感じるもの、ひと、ことの魅力を探して、掘り下げ、紹介するという活動をしています」

そんなライフワークを選んだきっかけは、ものづくり気質の家庭で育ったことが原点にある。岩本さんが作り手と受け手のあいだに立つことで、価値あるものが価値あるものとして世の中に届いていく、そんなことを実現したいと考えていた。そんな活動をライフワークとして続けたいと強く自覚したきっかけとなったのは、東日本大震災。出身地である福島県の価値が、正しく伝わっていないことがもどかしかった。

「活動の一環として、地域ブランディングを軸としたPR、1960年代~70年代を中心としたvintage musicのレコード集め&DJ、間借りインドカレー屋をしたりしています」と、岩本さんの活動は様々な広がりを見せる。

そんな岩本さんにとっての「エナーボックス」は、日常使いの便利なツール。まだ0歳のお子さんのプレイスペースにエナーボックスを配置しているという。

「娘が産まれる前は、レコードプレイヤーで音楽を聴いていましたが、今はオーディオ関連のものは娘の手が届かない部屋に移動してしまいました。ただ、娘にも普段から音楽に触れて欲しいと思い、スマートフォンで音楽を流し、聴かせています。娘のスペースには電源が近くにないため、エナーボックスを置きスマホの充電に使っています」

使用感を聞くと、「シンプルで部屋に馴染みます。同時に何台も充電していても、すぐ電源がなくなってしまうということがないので、災害時にはとても心強いです。少し重みがあるので、気軽に持ち歩くというのは難しいですが、子連れでピクニックやキャンプをするときなどに持っていく…というのも良さそうです」と、教えてくれた。

岩本さんにとっての「日常」を聞くと、「“今”の私の日常は、部屋の中で暮らしのことをして過ごす、そんな景色です。何気ない日々のことがとても大切で豊かな日常だなぁと感じています」と語る。

反対に非日常は、お子さんが生まれる前、かつての日常だった「旅と音楽のある場所での喧騒」。日常と非日常を表現するプレイリストは、こんな調子だ。

岩本さんの「日常に聴きたい音楽」3曲

(1)「雨にぬれても」 B.Jトーマス

雨の日はどうしても気分が鬱々としがち。そんな日に聞くと、こんな日もあるよね、気楽に行こう、と少し気持ちが軽くなります。作曲は、20世紀を代表するポップスの作曲家であるバート・バカラック。初めて聞いたのが小学生の頃、家族旅行のときのカーステレオで、兄が選曲したカセットテープの中に入っていたのがこの曲でした。音楽マニアの兄の選ぶ曲は、どれも幼い私にとっては珍しくて都会的で、“東京”への憧れを感じさせてくれました。

(2)「My Baby Just Cares for me」ニーナ・シモン

好きな女性シンガーは?と問われたときにまず最初に思いつくのが、ニーナ・シモン。歌声はもちろん、ジャズシンガーでありながら、その枠にとらわれず、ソウル、ブルース、R&B、ソウルなどジャンルの枠を超えた音楽性、そして世の中になびかない彼女の生き方も含めて心惹かれる存在です。今回選んだ曲は、アメリカのポピュラー音楽家ウォルター・ドナルドソンが作曲し、ガス・カーンが作詞した、ジャズのスタンダード曲。ニーナ・シモンが歌うバージョンは、軽快なピアノとビートに乗せた小粋で芯のある歌声がセクシーで、香水のCMに起用されたのもうなずけます。DJをする時には必ずバッグに忍ばせている、私のクラシックです。

(3)「好きっていう気持ち」坂本慎太郎

1960年代の音楽、ファッション、カルチャーが大好きです。特にどっぷりはまっていた20~30代前半は、Vintageのワンピースを着て、ばっちりお化粧して、共通の趣味を持つ友人が集まるパーティに夜な夜な繰り出す…それが私の日常でした。昼の自分がどうしようもなくても、その場所に行けばそんなことも忘れてしまうくらい楽しくて。こんなに好きで好きでどうしようもない気持ちになったものは、人生でもこれっきりかもしれない。パーティの翌朝、のっそり起きだして、「もう行くのやめよっかなぁ…」とぼんやり思うものの、やめられない。この曲のふわふわとしたサウンドと歌詞は、正にそんな自分の気持ちを代弁するかのようなのです。

岩本さんの「非日常に聴きたい音楽」を3曲

(1)「Lola」The Raincoats

日常はいつでも非日常になり得る…そう深く感じた、2011年。いつ終わってしまうかわからないこの世の中、好きなことやりたいこと、自分が自分として生きていくために必要なことを存分にやって人生を生き抜こう…そんな思いに突き動かされて衝動的に友人とはじめたのが、3ピース・ガールズ(レディース)バンドでした。レインコーツは、そんな頃憧れたバンドのひとつ。70年代後期、当時珍しくメンバー全員女性で編成されたパンクロックバンドです。大胆で実験的、時代の流れをぶち壊すかのように奏でられる彼女たちの音楽は、衝動に駆られてバンドを始めた当時の心境ともリンクして、聴くたびにバンドに明け暮れた日々を思い出します。

(2)「You Used to Think」エリカ・ポメランス

ドキュメンタリー映像作家、詩人として活動していたエリカ・ポメランス唯一のアルバムからの1曲です。非日常、非現実、サイケデリックでエキセントリック。この曲はまさにそんな言葉がぴったり。幾つもの声色で多重録音されたヴォーカルと、不協和が調和するサウンド、恐ろしげですが美しく、イロモノのようでいて、高い音楽性。とにかくエリカ・ポメランスの強烈な個性がほとばしる本作品。レコードを購入したのはかれこれ20年ほど前のこと。若かりし頃は、なんじゃこりゃー!怖い!と思っていたものの、聴き込むたびに、癖になり…今では彼女の魅力にどっぷりとはまっています。

(3)「メトロポリタン美術館」大貫妙子

大好きな絵の中に閉じ込められる…。この曲を小さい頃に初めて聞いたとき、柔らかなやさしい歌声と歌詞とのギャップに幼いながらに狂気を感じました。大好きだったけど、自分が絵の中に閉じ込められてしまう夢を度々見たりして、あの時に感じた恐ろしさは今でも強烈に記憶に残っています。その時に生まれた“なんとなく怖いものへの興味”が今でも続いているような気がします。ふつうに美しく見えるものの中にあるふつうじゃないもの、ひと、こと。そんなものを見つけ出したり、聞いたり。ローカルへの関心もここから来ているのかもしれません。

ポータブル電源LACITA

【日本ブランドが誇る品質性能】本体の電池容量が120,000mAh(444Wh)の超大容量。iPhoneを最大で約700時間、電気毛布を約18時間、車用炊飯器を約3回も利用することができます。さらに出力は従来に比べて約3倍の正弦波AC400Wハイパワーを実現。比較的消費電力の低いポータブル調理器具、冷蔵庫やテレビなどの白物家電にもお使いいただけます。

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にちにち編集部
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「にちにち」には、「日常より非日常、非日常より日常」という想いが込められており、日常も非日常も、暮らしが豊かになるようなアイデアを提案させてください。