4人家族が3日間過ごす場合に何が必要?
防災セットを確認!


地震や台風など、日常生活に影響を与える災害の危険は年々増しています。絶対に災害に遭わないようにするのは残念ながら難しいですが、備えることはできます。防災セットだけでなく、災害時の心構えなど必要なものをチェックしていきましょう。

【基本の防災セットをチェック】

まずは、基本の防災セットを見ていきましょう。
防災セットや備蓄品は最低限でも3日分、できれば1週間分を備えておくことが推奨されています。これは災害が発生してから3日間は人命救助活動が優先されるため食料など物資の支援は遅くなってしまう可能性があるためです。そのため、少なくとも3日間は支援に頼らず自分たちで生活をするという意識が大切です。
ここでは夫、妻、小学生の子ども、赤ちゃんの4人家族が、災害時に3日間過ごす場合を想定したときに、必要な防災セットをリストアップしていきます。
停電や断水をしているものの、自宅で過ごすことができる場合の「備蓄品」と避難所などで過ごす場合の「非常用持ち出し袋」を分けて保管しておくと、災害時でも落ち着いて必要なものを取り出すことができますよ。

■赤ちゃんのいる4人家族3日分の防災セット例

備蓄品として

●飲料水
1人9リットル×4人分=36リットル(2リットルのペットボトル18本)
●食料
・非常食用ご飯(アルファ米など) 9袋×3人分=27袋
・おかず(缶詰やパウチ食品) 9個×3人分=27個
・ベビーフード9袋
・液体ミルク
・パン(缶詰パンなど長期保存パン) 3個×3人分=9個
・お菓子(ビスケット、クッキー、飴など)適量

非常用持ち出し袋として

・防災ヘルメット、防災ずきん
・衣類、下着
・レインウェア
・紐なしの靴
・懐中電灯、ランタン
・携帯ラジオ
・予備電池
・携帯充電器
・ライター
・ろうそく
・救急用品
・使い捨てカイロ
・ブランケット
・軍手
・洗面用具
・歯ブラシ、歯磨き粉
・タオル
・ペン、ノート
・マスク
・手指消毒用アルコール
・ハンドソープ
・除菌ティッシュ
・からだふき
・ホイッスル
・防犯ブザー
・生理用品

非常用持ち出し袋~赤ちゃん用~として

・紙オムツ
・おしりふき
・液体ミルク
・使い捨て哺乳瓶
・ベビーフード
・子供用スプーンとフォーク
( 首相官邸参照災害の「備え」チェックリスト参照)

また、断水時に給水所から水をもらってくることができるように、ウォータータンクがあると安心です。重さを分散して持てるように、10リットル容器を2個用意しておくのがおすすめです。

尾上製作所(ONOE) ウォータータンク

■100均でそろえられる防災セット

100均にも、便利な防災グッズが多く売られています。身近な存在だからこそ、普段の買い物のついでに必要なものを買い足すなど、見直すきっかけになりますね。100均で買うことができる、おすすめの防災グッズをご紹介します。

100均で買える非常用持ち出し袋の中身

・水
・食料(お菓子、レトルト食品など)
・下着
・レインウェア
・懐中電灯
・予備電池
・携帯充電器
・ライター
・ろうそく
・救助用品
・使い捨てカイロ
・ブランケット
・軍手
・歯ブラシ、歯磨き粉
・タオル
・ノート、ペン
・マスク
・手指用アルコール
・ハンドソープ
・ウェットティッシュ

このように首相官邸が推奨する災害の「備え」チェックリストにあるほとんどのものを100均だけでそろえることができます。

少し割高になってしまうものもありますが、ドラッグストアやホームセンターを何ヵ所も回る必要がない手軽さはありがたいですね。

■ローリングストックも100均で回そう

備蓄の食料は、「ローリングストック」という“非常食を一定期間保管したらまた同じ量を購入し、古いほうは普段の食事やおやつとして食べる”というサイクルを繰り返すことで、常に新しいものを備えておく方法が推奨されています。

非常食用の食品は、賞味期限が5年など長いものが多いため、つい安心しがちですが、案外あっという間に過ぎてしまうもの。

いざというときに期限切れになっていて食べられない、なんてことにならないためにも、100均に寄ったついでにお菓子やレトルト食品を買い足していく手軽なローリングストックを是非取り入れてみてくださいね。

【防災セットは“1人にひとつ”がベスト】

基本的な防災グッズが、専用のリュックにまとまった防災セットも、多く売られています。
家族向けの防災セットもありますが、ひとつのリュックに全員の荷物を入れてしまうと、とても重くなってしまうため、いざというときに背負って逃げられない危険があります。そのため、防災セットは1人用を人数分用意して、各自が責任を持って背負うようにしましょう。
物が倒れてきたときに、リュックがクッションの代わりになったという例もあるので、小学生以上であれば、子どもにも専用の防災リュックを背負わせることをおすすめします。
値段は最低限のグッズが入った5,000円以下の手軽なものから、20,000円前後のものまでと幅があるので、家庭の状況に合わせて取り入れてみてくださいね。

Relieved Life 防災グッズ セット 1人用 【消防士協力監修 40種類48点セット】選べるリュックカラー 災害避難セット (ソーラーラジオセット オレンジ)

Defend Future 防災セット 防災士監修 非常用持ち出し 防災リュック (1人用Relief)

【子ども用の防災グッズ】キッズ防災セット 被災時に子供を安全を守る非常持出袋

■無印良品で「中身だけ」の備えも

無印良品の防災セットもシンプルで人気があります。「持ち出しセット」や「備えるセット」など用途に合わせて中身だけを買うことができるので必要に応じて選ぶことが便利ですね。

■防災リュック単品ならワークマンがいちおし

先ほど紹介した防災セットは、便利なのですが少し値段が高めになってしまうというデメリットがあります。格安でそろえたいという場合は、100均などで最低限の中身だけを購入し、家にあるリュックを使用することも可能です。または、リュックを単品で購入しても良いでしょう。

ワークマンのリュックは大容量で軽いので、防災リュックとしても人気が高くおすすめです。全国に販売店があるので実際に背負ってみることができるので安心ですね。

【緊急速報からゲームまでおすすめの防災アプリ5選】

防災に役立つスマホアプリも、多く提供されています。毎日、目にするスマホの画面に、防災アプリが入っているというだけでも、防災への意識を高めることができるでしょう。

■まずはこれ!基本の防災アプリ

災害情報や緊急速報を知らせてくれる基本のアプリをご紹介します。まずはこれらからインストールしておきましょう。

NHKニュース・防災

地震などの緊急速報に加え、通常のニュースや天気予報も配信されているので、このアプリだけでひととおりの情報をチェックすることができます。災害時は、テレビ放送と同時にアプリでもライブ配信がされるので、外出中はとても便利です。

特務機関NERV防災

人気アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」をイメージした防災アプリ。所々アニメやキャラクターを彷彿とさせる、ファンにはたまらないデザインながらも地震や台風、津波や噴火など気象庁の情報を、しっかりとユーザーに届ける実用的なアプリです。

■自治体のアプリをチェック

自宅や職場のある自治体の防災アプリがある場合は、そちらもインストールしておきましょう。実際に災害が起きたときは、避難の必要性や最寄りの避難場所を検索するなど、より身近な情報が必要になってきます。アプリを見ながら避難場所を何ヵ所か頭に入れてシミュレーションしておくといいですね。

東京都防災アプリ

東京都が配布するハンドブック「東京防災」を始め、防災に関する漫画など、多くの読み物があります。可愛らしいイラストが多く気軽に読むことができるのもポイント。オフラインでも近くの避難所を探すことができる防災マップや、今いる場所の危険度がわかる「地域危険度マップ」「水害リスクマップ」など、東京で生活するには欠かせない防災情報が詰まっています。

■ゲームで子どもの防災意識を高めよう

子どもが小さいうちはゲームで楽しく防災について学ぶことが効果的です。
親も一緒に楽しみながらゲームをすることによって防災に関する会話が生まれ、災害時の行動や避難場所について自然と子どもに覚えさせることができるでしょう。

じしんだ!どうする?

道路や家の中で地震が起きたときの避難の仕方や、防災グッズの準備などを、かわいいアニメーションで学ぶことができる子ども向けのアプリ。シンプルで簡単なゲームなので、幼児から小学校低学年ぐらいの小さな子どもでも楽しむことができます。

必修・防災テスト

災害時に必要な行動が、4択のクイズになっています。大人がやってみても意外と間違えてしまう問題があるので、中学生ぐらいの子どもが夢中になりそうなゲームアプリです。

 

災害は忘れた頃にやって来ます。日常の中に防災意識を取り入れることで、いざというときに慌てない心構えを家族全員でつくっていきましょう。

 

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にちにち編集部
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「にちにち」には、「日常より非日常、非日常より日常」という想いが込められており、日常も非日常も、暮らしが豊かになるようなアイデアを提案させてください。