関西生まれの編集者。ヨガやボディワーク、旅の本などに携わり、旅とヨガは似ているなと思う今日この頃。旅や転居、災害など日常と非日常の狭間で、自分を取り巻く〈内〉と〈外〉の環境を心地よくするために役立つアイテムを紹介する。今回は、パンの冷凍保存袋です。
ワクワクできるって素晴らしい。心が躍るたびに、人生は豊かになってるのだろうと思います。私を“ワクワク”させてくれるものの一つが、パンです。これはもう揺るがないものだと確信しています。香り、質感、フォルム、色。幸せの具現化です。
中でも私にとって重要な要素は「香り」。焼き立てのパンを嗅ぐだけで、きっと体内には“幸せホルモン”が充満しているはずです。しかし、そのふくよかな香りは儚く、時間の経過とともに消えてゆきます。たくさん食べたいけれど買いだめしづらい。嗚呼、悩ましい。
今でこそ、パンのおいしさを保つには、冷蔵より冷凍保存がベターというのは常識。とはいえ庫内のニオイ移りに、正直納得していませんでした。乾燥して食感もパサつくし……と私は嘆くばかりでしたが、知らぬ間に世のパン好きの頭脳を結集させて、素晴らしい商品をつくってくれている人がいました。
生活雑貨を取り扱う『marna』が、全国でパン教室を展開する『ホームメイドクッキング』と共同でパン専用の冷凍保存袋を開発していました。評判にのっかり、試して正解でした。
アルミを挟んだ3層構造の素材が外気の侵入を防ぎ、冷凍庫内のニオイをパンに移りにくくしているのだそう。
この手の保存袋は冷凍するとチャックが引っ付いていて、開けるときに破けることが多々あったのですが、この袋は丈夫。開閉しやすい。
寝る前に冷凍庫から冷蔵庫に移しておくと、翌朝、ちょうどいい感じにパンは解凍されているので、袋から取り出してトースターへ。使い終わった袋は水洗いして、繰り返し使える丈夫さも気に入っています。
直に入れると袋の内側の汚れが気になる場合は、ラップに包んでおくといい。電子レンジで解凍する派の人は、このほうが便利かもしれません。
テーブルロール4個でこの厚み。6個入りを買ったら、2個を食べて残りは即冷凍。
美しく冷凍されています。くっつくこともない。
シンガポールは多民族国家なので食文化も多様。パンも各国のものが味わえるのですが、ローカルの老舗パン屋さんでは、「耳なし食パン」が定番です。ふわふわモチモチでおいしいのですが、当然すぐ硬くなってしまうので、この冷凍袋を店頭で販売するといいんじゃない? と密かに思っていたりします。
災害のような非日常を「生きるための備え」、疲れたときや楽しみたいときの「心を喜ばせる備え」、教養を身につけることも備えの一つだと思います。備えておきたいことはたくさんありそうなので、この春は、「心に余裕をつくる」をキーワードに整え始めようと思います。まずは、“ワクワク”を冷凍庫に忍ばせるために週末はパン屋さんに行こう。
この記事を書いた人
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編集者。
(株)角川クロスメディアに勤務。その後、都内の編集プロダクションにてヨガやボディーワーク、旅の本などに携わる。関西生まれ、シンガポール在住の猫飼い。
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