過去の災害を語り継ぐ。地図記号の新顔 「自然災害伝承碑」を知ろう


国土地理院によれば、自然災害伝承碑とは、過去に発生した津波、洪水、火山災害、土砂災害等の自然災害に係る事柄(災害の様相や被害の状況など)が記載されている石碑やモニュメントのこと。

それらは災害当時の状況を伝え、また被災場所に建てられていることが多いため、その存在と情報は地域住民の防災意識向上に役立つことが期待できる。

そのため、国土地理院では2019年に自然災害伝承碑の地図記号を新たに制定し、地図に掲載することを決定。それまで自然災害伝承碑は「記念碑」に含まれていたが、地図には掲載されていないことが多かった。

国土地理院のサイトでは、最も古い災害の石碑である「松崎の碑(島根県益田市、1814 年建立の津波の碑)」から、2022年9月現在、最も新しい石碑「平成30年7月豪雨災害の碑(岡山県倉敷市真備町、2019年建立)」まで、全国437市区町村1498基のデータを確認することができる。

地図上の写真をクリックすると、石碑の写真と災害の詳細まで確認することができるので、住んでいる地域や職場、家族の職場や学校周辺で過去に災害が起きていないか、起きていた場合はどんな状況だったのかをチェックしておこう。先人からの教えをムダにすることなく、備えに役立てたい。

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にちにち編集部
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