温めるor冷やす問題を考える。 疲れ目にアイピロー


関西生まれの編集者。ヨガやボディワーク、旅の本などに携わり、旅とヨガは似ているなと思う今日この頃。旅や転居、災害など日常と非日常の狭間で、自分を取り巻く〈内〉と〈外〉の環境を心地よくするために役立つアイテムを紹介する。今回はアイピローです。

疲れ目は温めるのか、冷やすのか?

目の疲れから肩こりや頭痛などを招いてしまう、いわゆる眼精疲労は、現代人の「国民病」といえるかもしれません。こういう場合、お風呂で筋肉の緊張を緩め、全身の血行を促すことで多少楽になることはありますよね。それと同じように、疲れ目に「ホットアイマスク」。これまで深く考えずに使っていましたが、年間通じて温暖多湿な気候の国に来て、冷やすタイプのアイマスクに出合いました。

目から鱗でした。目を冷やすことで感じる心地よさもあるんですね。

人の不調や痛みの程度は個人にしかわからないので一概には言えませんが、目を温めるべき時、冷やすべき時の目安があります。

・目を温める時:眼精疲労、頭痛、肩こりなど筋肉の緊張を緩めたい時
・目を冷やす時:軽度の疲れ目、目に熱を感じる、充血、睡眠不足の倦怠感がある時

冷やすことで目の周りの血管や筋肉が一旦収縮し、そこから元に戻ろうとする作用で、疲れ目がスッキリするというというわけです。

繰り返しますが、あくまで目安です。自分の体の声は自分にしかわかりませんが、同時に自分だけで判断するのも危険です。けれども、個人的には体の声に「耳を傾ける」ことは、とても大切だと考えていて、そこに面白さを感じています(さらに言うと、もっと自分を甘やかしたい!)。「心地いい」「不快」。そんな微細なレベルの調整を助けるアイテムは、試すたびに発見があります。

有機ゴマとラベンダー入り

「TANAMERA」はマレーの伝統技法に基づいてプロダクトを作っている、マレーシア発のスキンケアブランド。化学薬品や防腐剤などを使用せず、熱帯雨林の豊かな土壌で育まれた天然素材のみを100%使用しているのが特徴です。

きっちりと縫われているので綿製の布の中は見られませんが、有機ゴマが入っているそうで、目の上に載せるとほんのりと重みを感じて心地いい。また、乾燥したラベンダーも入っていて、香りが呼吸を深く導いてくれます。

冷蔵庫で冷やしてから目元にオン。もちろん繰り返し使えます。

マレーシアの気温は、年間を通してちょうど日本の7月ぐらい。高温多湿な気候の国で生まれたモノです。体の熱を放出させる知恵がギュッと詰まっているに違いありません。近年の日本の梅雨は、熱帯の国以上に湿度がひどくありませんか? 体に熱がこもりやすいので、熱帯の叡智にあやからない手はありません!

環境が変わった時、これまでの環境を維持することで自分の内の安定を図ることも大切ですが、一方で、これから身を置く土地にある新しいことを取り入れることで救われることもきっとあるはずです。実は“根っこ”で繋がっていることもよくある話。

今回は、健康ことわざ「頭寒足熱」。頭に熱がこもって集中できないなと感じた時は、目や肩を冷やしてクールダウンしてみてください。もちろん冷やしたタオルでも十分です。よいアイデアが浮かんでくるかもしれませんよ。

TANAMERA(タナメラ)公式サイト

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この記事を書いた人

tutu.
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編集者。
(株)角川クロスメディアに勤務。その後、都内の編集プロダクションにてヨガやボディーワーク、旅の本などに携わる。関西生まれ、シンガポール在住の猫飼い。