袋ごとゆでる? 災害時にも活躍する『茹でパン』レシピ【東京の小さなパン屋カフェから】


つくる人たちを笑顔にする「ポリパン®︎」は、ポリ袋で作るパンのこと。天然酵母パン工房&ナチュラルフードスクール「happyDELI」主宰の梶晶子さんが考案したパン作りです。東日本大震災後、ポリ袋・フライパン・カセットコンロをかついで、東北各地をまわった梶さん。被災地で1000人の方々と、パンを通して触れ合ったといいます。そんな梶さんによる、パンと防災に関するコラム。

こんにちは。happyDELI(幸せをお届け)の梶晶子です。今回は手軽な『茹でパン』をご紹介します。

パンを茹(ゆ)でる。どんなことを想像されますか? パン作りをされたことがある方なら、ベーグルを思い浮かべるかもしれません。しかし茹でパンは、袋ごとゆでます。なので、お湯が汚れることなく、他の調理もできます。またパンに触れることなく、パンができあがるので、衛生的です。味付けもご飯にもおやつにも、そして同時にご飯も炊けて、おかずやスープもできてしまいます。一石三鳥の『茹でパン』です。普段の生活では、おやつにも、軽食にも、そして非常時にはごはんにも。汚れ物が少ないので、普段でも便利です。

普段からやっていないことは、非常時にはなかなかできません。 日々の生活の中でおこなっていることが、そのまま非常時も生かされる。そういうレシピをお伝えしたいとおもいます。

ポリパンの手法を、災害時にも便利に役立てる「茹でパン」。美味しくて簡単で楽しい。膨らむ様子にほっこりし、食べたらにっこり。ぜひ一度お試しを。世田谷区の防災イベントでも大人気でした。ポリパンで防災イベントの様子はこちら

<材料>
・卵 1個
・牛乳 150cc
・薄力粉 150g
・ベーキングパウダー 小さじ2 (イースト小1/2でも)
・砂糖 70g(お好きな分量で)
・塩 ひとつまみ
・液油もしくは溶かしバター 大さじ2
・ドライフルーツやベーコン、チーズなど

卵、乳製品アレルギーの方は卵と牛乳のかわりに水か豆乳を使い、バターをオリーブオイルやコメ油などに。必要なら、コクを出すためにアーモンドプードルを50gほど薄力粉と置き換えると良いでしょう。

ベーキングパウダーをインスタントドライイーストやお好みの酵母に変えても。B.P.を酵母に代えると酵母を使った蒸しパンになります。ホシノ天然酵母生種なら大さじ1、ドライイーストなら小さじ1/3くらいでOK。発酵して2倍くらいに膨らんだら茹でます。味は発酵させた方が格段に良くなります。もちろんカップに絞り出して、蒸しパンにしてもまた違った味わいです。
※ポリ袋は、熱にも強い高密度ポリエチレンを使ったシャカシャカしたものを使うとなお良いです。


<作り方>
1. ポリ袋に卵を割り入れ、フキンを揉み洗うように白身をほぐす。牛乳を入れる。液油を使う場合はここに混ぜる。バターの場合は別に溶かしバターにしておく。
2.ポリ袋に粉類・塩・砂糖・ベーキングパウダー(使用する場合のみ)を入れ、ポリ袋に空気を入れて膨らませて、口を閉じ、勢いよく振ってよく混ぜる。(この工程をしっかりすることでダマになりにくくなる)
3. 1に2を入れ、空気を入れてよく振る。
4. 溶かしバターの場合はここで混ぜる。
5. ベーキングパウダーの場合はすぐに茹でる。酵母の場合は、2倍程度に発酵してから茹でる。
6. 20分程度ゆでて出来上がり。厚みを持たせると火が通りにくいので気をつける。押して、弾力がでたらできあがり。フニャッと凹む場合はさらに茹でる。

note 日常でも災害時でも役立つ「ゆでパン」
note 茹でパン2 防災にもアウトドアでも日々のご飯にも。
facebook

日非日非日日とは
もしもの時の準備の準備とは

この記事を書いた人

梶晶子
梶晶子
ポリ袋で作るパン、ポリパン®︎考案者。天然酵母パン工房&ナチュラルフードスクール「happyDELI」主宰。

2004年、東京・三鷹で天然酵母パンとヘルシースープの店を開店。店舗販売、通信販売、移動販売、卸売の傍ら、天然酵母パン教室をスタートさせ、人気を呼ぶ。2012年より東京・西荻窪に拠点を移しパン教室をメインに活動中。

「ポリパン(ポリ袋でつくるパン)」を通じた東北支援活動も積極的に行っており、「東北応援ハッピーデリプロジェクト 笑顔を届けよう!」と題して、被災地各地で定期的にパン教室を開いている。