関西生まれの編集者。ヨガやボディワーク、旅の本などに携わり、旅とヨガは似ているなと思う今日この頃。旅や転居、災害など日常と非日常の狭間で、自分を取り巻く〈内〉と〈外〉の環境を心地よくするアイテムを紹介する。今回は、ガラス製爪ヤスリです。
気づいたら最後。どこまでも心を惑わす厄介者
旅に出ると必ずと言っていいほど爪が欠けてしまうのが悩みでした。どこで欠けているのか分かりませんが、おそらく機内の乾燥に負けて脆くなってしまうのでしょう。飛行機から降りて、宿へ向かう途中に気づくことが多いですね。そう、旅の序盤も序盤です。
タクシーの中で、テーブルの下で、爪の欠けた箇所をイジイジ。たかが数パーセントといえど、こんなことに毎度意識を取られてしまうのは悔しいと、この「TO-PLAN」のガラス製爪ヤスリをドラッグストアで見つけて旅の必携品に加えて久しいですが、とても優秀です。
ケースが付いていて持ち運びに便利です。
何度も洗って使えて、衛生的なのがガラス製の利点。水に濡れても錆びることはない。
もちろん爪切りでもよかったのですが、国際線の飛行機移動を伴う場合、手荷物検査を何度も通ることになるので、刃物ではなくガラス製のものを選びました。
日本でお馴染みの「クリッパー型」の爪切りならば機内にも持ち込みできるのですが、語学力に自信のない私は、万が一に備えて疑いようのないものを持つようにしています。それは、昔、インドの国内線を利用した際に、ひょんなことから手荷物検査で足止めされた経験から学んだこと。
「財布の中に小さな刀が入っている。それは持ち込めないよ!」
そんなものは隠し持ってないので、困惑しながら財布の中身を一つずつ出して確認したところ、係りの人が指さしたものは、小さなちいさな包み紙。「お守り」でした。
「これは刀じゃないし、お守だから開けたくない!」
拙い言葉で粘ったのですが伝わらず、なくなく開かれた紙の上には……ミニミニサイズの御神刀らしきレプリカが入っていました。驚いた。刀っぽいものが入ってた! 係りの人と目を見合わせて笑いました。トランジットの時間に余裕がある時で本当によかった。
ちなみに、海外で主流の「ニッパー型」の爪切りは機内持ち込みできないはずです。工具のペンチのような形状で、切った爪が飛び散るやつ。そのため、日本製のクリッパー型の爪切りは、海外に住む方へのお土産にも喜ばれます。まさに“気の利いた”土産物です。
千円足らずで永遠に使えるなんてありがたい
このガラス製の爪ヤスリは二役こなす優れもの。まずは爪の形を整える。
さらに、爪を磨く! ガラス棒を爪の表面に当てて左右に動かすだけで凹凸が整います。使った後は水洗いをすれば清潔だし、目詰まりも防げます。
いつでも良い“気”を取り込められるように、エネルギーの出入り口になる指先を整えておく。時間がある時には艶も加えてていねいに。数年前から心がけていることの一つです。心が落ち込んだり、ザワザワしたり、淀んでいる時は、爪が(たいてい部屋も)乱れているものです。身だしなみを整えるとは、心を整えることときっと同義なのでしょう。
ちなみに、2022年最初のペディキュアはゴールドにしました。金運よ、来い!
「TO-PLAN」ガラス製爪ヤスリ(amazon)
この記事を書いた人
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編集者。
(株)角川クロスメディアに勤務。その後、都内の編集プロダクションにてヨガやボディーワーク、旅の本などに携わる。関西生まれ、シンガポール在住の猫飼い。
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