“ローリングストック”でクルクル回す備蓄のサイクル◎


「震災に対してなにかしらの防災グッズの備えはありますか?」

「震災に対する意識と防災グッズの備え」調査では、約8割が「備えがある」と答えました。では一歩次のステップに進んで、グッズが十分か、どうグッズを管理するかを考えてみませんか?防災グッズは、たくさん準備して、お金をかければいいってものでもなさそう。使いながら備える備蓄方法「ローリングストック」を知って、日常から備えを始めましょう。

防災グッズを常備している人は8割以上!一方かけている費用は…

買い物に必要な情報を調査してまとめるウェブサービスを行うランク王が10代~60代の男女1,000人に対して行った調査では、約9割が「10年以内に再び大規模な地震が起こる」、8割以上が「次の地震に備えて防災グッズの備えをしている」と回答。震災に対しての意識の高まりを感じます。しかし、防災グッズにかけている費用では、約65%の方が5,000円未満にとどまっており、必ずしも十分とは言えなそうです。

3日間分の備蓄が必要!何をどう備えれば良いのか?

では、何をどう備えれば良いのでしょうか? 住む地域や暮らし方によっても異なりますが、ヒントになるのが、日本気象協会が発信するトクする!防災 | プロジェクトです。

まずは、大災害発生時の生活を想像しましょう。自宅にいるのか、避難所にいるのか。電気、水道、ガスが止まった場合はどうか。発生から3日間は生存者の救助が優先され、公的な配給が本格化するのは3日目以降。最低でも、自宅で過ごす3日間以上の生活が備蓄のベースです。避難所への移動も考え、リュックに手分けして背負えるようにしておきましょう。

また、備蓄は長期的において置くものと、普段から使っているもの(消費期限のあるもの)で分けると便利です。いざという時に、どこに何があるか分からないということがないように整理しておきましょう。

<普段から使ったり食べたりするもの>
・食料品(主食となるもの・おかずとなるもの・栄養を補助するもの)
・薬/救急用品(常備薬・市販薬)
・衛生状態を保つもの(ペーパー・ビニール袋・ウェットティッシュ)
・日用品(乾電池・ライター)など

<ずっと置いておく備蓄品>
・水を溜めておくもの(給水タンク・給水袋)
・調理器具(カセットコンロ・バーベキューコンロ)
・衛生状態を保つもの(簡易トイレ)
・情報を確認するもの(モバイルバッテリー・ラジオ)
・その他災害時に役立つもの(マルチツール・懐中電灯・軍手)など

トクする!防災では、夫婦2人と、乳児が1人、子どもが1人、高齢者が1人いる場合に3日間過ごすために最低限必要な備蓄用品が紹介されているので、ぜひ参考にしてみてください。(2.備蓄品はこれが必要 備蓄の心得

日常から使いながら備蓄する「ローリングストック」

そこで役立つ備蓄の仕方が、「ローリングストック」。普段から少し多めに食材や日用品を買って、使ったら使った分だけ買い足し、一定量を常に備蓄しておく方法です。いざと言う時、「賞味期限が切れて食べられなかった」「電池が切れて使えなかった」なんてことは避けたいですよね。消費と購入のサイクルを繰り返すことで、常に備蓄の状態を最新に保つことが大切なんです。

ローリングストックの2つのポイント

実践のポイントは以下の2つ。ローリングストックは日常から防災を意識するきっかけにもなりますね。

①古いものから使うこと
備蓄する食料が古くなってしまわないよう、消費の際には、必ず一番古いものから使うようにしましょう。

②使った分は必ず補充すること
消費した量は必ず買い足すようにしましょう。災害はいつ来るかわかりません。すぐに買い足して一定量のキープすることを心がけましょう。

以上、高まっている防災意識と、備蓄方法をご紹介しました。周りの友人や家族とも、防災グッズを何を準備して、どう管理しているのか、情報共有してみるのはいかがでしょうか? また新しいヒントが見つかるかもしれません。

この記事を書いた人

小出 彩稀
小出 彩稀PRプランナー
和歌山県出身、都内在住。IT企業勤務の会社員。アナログとデジタル、リアルとバーチャル、ローカルとグローバルを行ったり来たりしています。「いつ、何が起きるかわからない今だから、どんな時も、柔軟にかろやかでありたい」人生をかろやかに楽しむ気づきを一緒に探しましょう。