アウトドアメディアを中心に活躍するフォトグラファー・野呂美帆さんが、普段の生活にも取り入れたいアウトドアアイテムを紹介。今回は、北海道「羊蹄山」が描かれた非常食おやつ「The POW BAR」です。
子供の頃、毎年心待ちにしていた学校の遠足。いつもと違う場所に行けるのも、一日中友達と遊んでいられるのも、とても楽しくて新鮮だった。前日からドキドキして、特におやつを買いにスーパーへ行く時間は、もう遠足が始まったかのようなワクワクでいっぱいだった。
ひとり300円だっただろうか。1円でもオーバーしないようにと真剣に悩んでいた気がする。グミ、ラムネ、チョコレート。きっと栄養バランスなんてめちゃくちゃだったけど、ひとつひとつが気持ちを高めてくれる美味しくて大好きなおやつ。心の栄養になり、楽しむモチベーションにも繋がっていたんだと思う。
そして大人になった今でもその楽しみは続いている。さすがに上限金額はないけれど、山歩きの為の行動食を決めるのはなかなか楽しい。効率よく栄養が摂れるもの、コンパクトで食べやすいもの、それでいて安心できる素材のもの。子供の時に比べると選ぶ基準はかなり厳しくなったけど、美味しさはいつだって必須条件。疲れているからこそ、美味しいものを食べて元気を出したいのだ。
そんな私の最近の定番は北海道のニセコで作られているパウバーというエナジーバー。シンプルでクリーンな原材料を使用したいと、添加物や人口調味料を一切使わず、100％自然素材のもので作られている。ニセコならではなおしゃれなパッケージには北海道を代表する羊蹄山が描かれており、自然を大切に想う気持ちが伝わってくる。
フレーバーは全部で４種類。ゴマ＆デーツ、カカオ＆ココナッツ、イチジク＆ヘーゼルナッツ、フルーツ＆ナッツ。どれも素材の甘みがちょうどよく、おいしくて食べやすい。エナジーバーと聞くとアクティビティ中に食べるものと思われがちだが、私は普段の生活でもすぐ食べられるようにと常にストックしている。お昼ごはんを食べ損ねた日や、ちょっと小腹が空いた時など。栄養バランスやカロリーの心配をすることなく手軽に安心してお腹を満たすことができるから。
フルーツ&ナッツ以外は焼いていないしっとりタイプ。その為、口の中の水分が奪われにくく、水が貴重になる災害時にはとても頼りになりそう。また、程よく甘いのでスイーツのような幸福感が味わえ、気持ちの面でもカバーしてくれそうだ。
アウトドア、日常、災害時にまで、心も身体も満たしてくれるパウバー。どんな時でも持っておきたい現代のおやつになるだろう。
この記事を書いた人
- フォトグラファー
- 旅、アウトドア、ライフスタイルを中心に幅広く活動。フィールドを気にせずシンプルで長く使えるものを慎重に選びたい。その一方で、旅先での衝動買いも嫌いじゃない。
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