関西生まれの編集者。ヨガやボディワーク、旅の本などに携わり、旅とヨガは似ているなと思う今日この頃。旅や転居、災害など日常と非日常の狭間で、自分を取り巻く〈内〉と〈外〉の環境を心地よくするために役立つアイテムを紹介する。今回は、シルクのアイマスクです。
良質な睡眠は、毎日訪れる「ちいさな幸せ」
睡眠について本気で考えたことがありました。これまでさほど睡眠に悩まされずに人生を過ごしてきたのだけれど、数年前から(歳のせいにはしたくない!)、明け方に目が覚めることが増えてきたのです。
さて、どうしたものかと自分の半生を思い返し、ひっぱり出した記憶は——
「目覚めの悪い朝には、カーテンを開けて太陽の光を浴びよう」でした。体内スイッチを入れるということだったと思います。「その逆をしてみよう!」と思い立ち、取り入れたのがアイマスクです。
アイマスクを使うようになってまず変わったのは、布団に入ってスマートフォンをだらだらと見ることがなくなりました。強制的に目を塞ぐのだから当たり前といえば当たり前ですが、「入眠の意識付け」にうってつけでした。
また、目に入る光を遮断することがこんなにも心地よいのかという発見がありました。
一級レベルの遮光カーテンがあれば必要ないのでしょうが、一般的なカーテンに安眠レベルの遮光は少々荷が重かったようです。思い返すと、かつて朝の目覚めが相当悪かった時分、自室の窓には雨戸があり、それを開けない限り朝の光が入ってくることはありませんでした。昭和家屋の知恵なのかわかりませんが、確かに安眠環境は整えられていました。
瞼を閉じていたとしても、思っている以上に光は目に届いていて、目を休められていないことがわかりました。それ以来、旅の移動はアイピローを携帯しています。飛行機の前の座席の人の画面の光がチラチラと差し込んで寝づらいという煩わしさからも解放です!
いつでもぐっすり睡眠を取れるのがベストですが、視覚、聴覚、嗅覚、どの感覚を休めることが自分にとって「休息」になるのかを考えてみるいい機会になりました。条件は人それぞれ違いますもんね。睡眠環境は、十分な住環境を整えられない緊急時でも確保すべき、優先度の高い条件の一つであると同時に、自分でも備えられるものだから。
アイマスクは「シルク」をオススメする理由
このアイピロー、実はシルク素材というのもポイントなのです。
目元の皮膚は薄くて敏感なので、できるだけ優しい素材を探した末に、人と同じタンパク質でできているシルク素材を選びました。調べてみると、シルクはかなり優秀な素材です。
・綿よりも吸水性が高く放湿性にも優れている
・放湿性に優れているので帯電しにくく、静電気が起こりにくい
・紫外線を吸収する
初代のアイマスクは、中に入っているスポンジを外しました。見栄えは少々劣りますが、シルクの通気性の良さを存分に味わえるようにカスタム。シルクは肌に触れているところからじんわり温かくなるのもアイマスクに向いているところかなと思います。
シルクは自宅で洗濯できないものという先入観があったのですが、洗濯機でも洗えるそうです。私の場合、入浴のついでに簡単に手洗いしています。「シルク用の洗剤がないときは、界面活性剤の入っていないシャンプーで洗ってもいいよ」と、Basaraのお店の方に教わった裏技も時々活用しています。
この記事を書いた人
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編集者。
(株)角川クロスメディアに勤務。その後、都内の編集プロダクションにてヨガやボディーワーク、旅の本などに携わる。関西生まれ、シンガポール在住の猫飼い。
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