形や大きさ、素材、作られた場所もバラバラ
なぜか増えていくカゴ


ライフスタイル、デザイン、ファッションの世界で、ブランドやプロジェクトを作る人の想いをまとめる、伝える。フリーランスPRのキム サンエさんが、日々の生活に加えたいちょっとうれしくなるもの・ことをご紹介。

世界の様々な場所からやってくるカゴやバスケットが好きです。なぜ好きなのか、何が好きなのか、よくわからないけれど、気がつくと家の中にどんどん増えていきます。

形や大きさ、素材、作られた場所も、すべてバラバラ。自然の素材を使って手で編まれているカゴは、ひとつひとつ色合いや佇まいが違っていて、微妙な歪みやムラが愛おしい。同じ形として並んでいても少しずつ表情が違うので、無意識に「どっちがかわいいかな」なんて選んでいるのも、気づいたら持ち帰っているひとつの理由かもしれません。出かけた先で、あ、と思ったら最後、連れて帰らずにはいられなくなってしまうのです。購入する場所も様々ですが、中でも青山ファーマーズマーケットで購入した大きなランドリーバスケットを抱えて、野菜と花をいっぱいに入れて持ち帰ったのは楽しい思い出。

カゴの良いところは、ばさっと何かを放り込んでも、なんとなくサマになるところ。我が家では、寝室、リビング、キッチン、脱衣所、トイレ、ありとあらゆる場所で活躍してくれています。家の中にあるカゴやバスケットを集めてみたら、自分でも驚くほどたくさんありました。もうないかな、と思っても部屋のあちこちに溶け込んでいて、どんどん出てくる出てくる。ちょっとしたお店が開けそうです。

キッチンでは常温保存の食品や棚に入りきらない鍋などを、クローゼットの前にはよく使うバッグ類を、鏡の前にはアクセサリーを並べています。ケーブルや細かな日常小物が雑然と入った小さなバスケットには、手拭いをかぶせて中が見えないように。何に使うのか、どこに置くのかも考えずに購入している割には、ほとんどに何かしらが収められています。でも中にはそこにあるだけ、というものも。それもそれで、かわいいからまぁいいか、なんて思いながら眺めています。

床やテーブル、棚の上にそのまま積み上げるより、カゴに放り込んだ方がかわいい、というところが、ずぼらな性格に合っているのかもしれません。これからも、気がつかないうちにどんどん増えていきそうです。

この記事を書いた人

金祥艾
金祥艾フリーランス PR / Project Manager
ライフスタイル、デザイン、ファッションの世界で、ブランドやプロジェクトを作る人の想いをまとめる、伝えるためのお手伝いをしています。連載では、日々の生活にあると、ちょっとうれしくなるものやことをご紹介していきます。