半径1.8mのクリエイティブ vol.8
とてもささやかなことだけど。


家島に住んで頃は、さくらまつり、天神祭、夏祭りと花火大会、地蔵盆(お菓子がもらえる)、秋祭り、クリスマスの点灯式、神社の持ち投げなど、島を挙げてのイベントが目白押しで、こどもたちはいつも楽しみにしていた。

特にお盆の夏祭りで夜に行われる仮装大会は見ものである。参加者が思い思いの仮装をしながら、やぐらの周りを囲んで盆踊りを踊る。我が家のこどもたちもお友だちと一緒にチームを組んで何度か参加して賞を頂いたこともある楽しかった思い出のひとつだ。

島の幼稚園でも毎月イベントがあったし、運動会は1学年10名ほどしかいないので、競技の半分は親も参加することになっている。親だけの競技、大綱引っ張り(数本の太い綱をどれだけ多く自分の陣地まで引っ張ってこれるかという)などはガチンコでめちゃくちゃ盛り上がる。白熱しすぎて、網をつかんだまま離さず引きづられているママもいるほどだ。
幼稚園の運動会だけでなく、幼少中合同運動会、地区対抗の運動会もあり、合同運動会では、中学生の部活対抗リレーで、なぜか選抜された保護者チームも走ることになっていて観客席から熱い声援も飛び交う名物競技だ。

今年はコロナの影響で、家島でのほとんどの行事が中止になってしまいとても残念だが、また再開されるときはぜひ島へ渡って参加したいと思う。

というわけで、我が家のこどもたちは季節のイベントが大好きだ。

神戸に移ってからは、地域のイベントに参加することも少なくなってしまった(規模が大きく、3人のこどもを1人でイベントへ連れていくと、
こどもたちが四方八方に散らばり、心労が絶えないので…)が、文字通りアットホームに、家族でお祝いをするようになった。
節分には、豆まき(お菓子まき)をした後、恵方巻を食べたり、ひなまつりにはひな人形を、こどもの日には鯉のぼりや五月人形をかざる。七夕には、願い事を書いて笹に結んだり、十五夜にはお団子を食べたり。ハロウィンでは、仮装してひと踊り、クリスマスにはもみの木に飾りつけをする。お誕生日やクリスマスパーティには、各自それぞれ得意なことを披露したりもする。

記念日には外食もしたいが、こどもが小さいのでいろいろ気をまわして店を出るころにはどっと疲れてしまう。なので、準備をするのは骨が折れるが、多少こぼしたり、騒がしくても、周りを気にせずいられる方が気楽である。

秋から冬にかけては我が家はイベントがギュッと凝縮されている。
9月は長男、次女の誕生日会が続き、10月はハロウィン、11月は長女の誕生日、12月はクリスマスだ。イベントの前には100均やホームセンターへ買い出しに行って、こどもたちと一緒に部屋を飾りつけする。今年は長女は折り紙のわっかなども作ってくれたし、長男の誕生日には、こどもたちのリクエストにお応えして、ケーキをつくって楽しんだ。

今年も残すところクリスマスパーティのみ。さて、どんな風にお祝いしようかな。
とてもささやかだけれども、毎年こうしてみんな元気でお祝いできるのは、わたしにとって一番しあわせなことだったりする。

この記事を書いた人

しまかもめ
しまかもめフリーライター
(株)大阪宣伝研究所にコピーライターとして勤務。その後、デザイナー、編集者、フリーペーパー営業、ネットショップ企画運営を経て、独立(コトバアトリエ)。神戸市在住の3児の母。