関西生まれの編集者。ヨガやボディワーク、旅の本などに携わり、旅とヨガは似ているなと思う今日この頃。旅や転居、災害など日常と非日常の狭間で、自分を取り巻く〈内〉と〈外〉の環境を心地よくするために役立つアイテムを紹介する。今回は、非常用おやつです。
体調を崩した時に現れる我が家の2大救世主
最近、数年ぶりに体調を崩しました。
年中高温多湿な国では、冷房こそ神! とでもいうように、ショッピングモールやレストラン、どこもかしこも室内は冷えていています。賃貸のコンドミニアムはエアコン完備が一般的で、部屋にカビがすぐに生えてしまうので24時間運転が普通です。ちなみに、賃貸契約書には大抵3か月に1回、専門業者によるエアコンのメンテナンス実施の条項があるくらい。
つまり、気をつけていても体は冷えてしまう。コロナ騒動がようやく落ち着いてきたこともあったのか、気を抜いた途端に風邪を引いてしまいました。
お腹出して寝たら一発アウト。
風邪を引いた時の食事には、おのおのの家庭に“定番”があるのではないでしょうか。お粥やスポーツドリンクはよく聞きますよね。我が家では「プリン」。大抵、『モロゾフ』の「カスタードプリン」。熱っぽいノドに冷やっとした心地いい食感と、優しい甘さ。風邪を引くのも悪くないとさえ思っていたような。卵と牛乳でできているので栄養面でカバーできるという理由からだったのでしょう。幼い頃は季節の変わり目に体調を崩しがちな子だったので、大ぶりな空き瓶が食器棚を占領していたものです。
もう一つ定番は、「かんてんぱぱ」です。
1981年に発売を開始したというカップゼリーの素は、40年を超えるロングセラー商品。ご存じですか? 推しはグレープフルーツですが、コーヒー、パイン、ピーチ、ぶどうなど、様々なフレーバーがあります。
プリンよりもさらに口当たりがよく、ノドが腫れている時にもつるんと食べられる。固形物を受け付けないような時の水分補給にぴったり。
正直記憶は曖昧なのですが、私の場合、気持ちが弱っていた時に口にしていたような気がします。思春期には色々ありますからね(笑)。
備蓄品の中に「心が喜ぶもの」はありますか?
「心が喜ぶもの」といっても、元気な時と弱っている時とでは、もらってうれしいものは全く違います。いざという時のために備えてほしいのは後者。実際、こんな水分ぐらいしか補給できないものが、案外、枯れかけていた心身にエネルギーを補充するのに向いています。
それぞれの人にとっての“元気の呼び水”的な役割のものが、日常でストックされ、さらには災害備蓄品のリストに1つでも入っているといいなと思っていたりします。
かんてんぱぱ「カップゼリー80℃」の作り方
「かんてんぱぱ」はその名の通り、寒天でできています。ゼラチンではありません。
・寒天:テングサなどの紅藻類海藻を煮て作った「ところてん」をさらに凍結後、脱水乾燥させたもの。常温で固まる。
・ゼラチン:動物の皮、腱、骨などを構成するコラーゲンという動物性のたんぱく質からできている。常冷蔵庫で冷やし固める。
寒天は食物繊維を多く含み整腸作用があるので、本当は、このゼリーは水分補給だけのシロモノではありませんよ。便通改善にありがたい食べ物です。
【材料】「カップゼリー80℃」1袋、適当な器、水
1:お湯を沸かしている間に(ティファールで沸かしたお湯でOK)、袋から粉を出す。
2:熱湯にゼリーの素を入れて1分間よくかき混ぜる(泡立て器を使うといいそうだけれど、箸で混ぜて失敗したことはまだありません)。
3:粗熱が取れたら冷蔵庫に入れる(常温でも十分固まります)。
メーカー推奨の作り方は下記の通りです。簡単なのでぜひ試してみてください。
梅雨寒をどうか無事に乗り越えられますように。
この記事を書いた人
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編集者。
(株)角川クロスメディアに勤務。その後、都内の編集プロダクションにてヨガやボディーワーク、旅の本などに携わる。関西生まれ、シンガポール在住の猫飼い。
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