おうちに飾られた家具やインテリアが、実は防災やアウトドアに役立つ実用アイテムだとしたら素敵ですよね。人々の安全を支える新商品や長年愛される名品からは、開発者やメーカーのたしかな熱意も見えてくるはず。QOLがぐっと上がる家具・インテリアを紹介しますので、参考にしてくださいね。
目次
- ハーマンミラー・カリモクと協働「石巻工房」が実現する防災とDIYの交わり
- すべて紙!組み立てる植物「PAPELANTS」あそび
- ラテンアメリカの風を感じる「rrres」のラグやタペストリー
- お茶会「野点」のスタイルを受け継ぐマグカップ「ノダテマグ」
- ガスバーナーの“いかにも”感がないSnow Peak「HOME&CAMPバーナー」
- 年季たっぷりだけどまだまだ現役「BAW-LOOのホットサンドメーカー」
- “炎と暮らす”を叶えるファイヤーポット 揺らぐ炎に癒やされよう
- 普段はアート、災害時はトイレになる “もしも”のために「アートトワレ」を飾ろう
- 原型完成から90年の石油ストーブ BEAMSとのコラボも
- 日常に馴染むレインポンチョは、パーテーションにも!
- 雑誌1冊分の重さながら丈夫「アディロンダックのマイクロチェア」
- まとめ
ハーマンミラー・カリモクと協働「石巻工房」が実現する防災とDIYの交わり
東日本大震災の被災地・石巻市から誕生した家具メーカー「石巻工房」をご存知ですか?デザイン性の高さから国内外の評価も高く、知る人ぞ知るDIY工房として人気です。
石巻工房は自由に使える「地域のものづくりの場」として、震災直後から活動をスタートしました。発案者は、ブルーボトルコーヒー渋谷などを手がけた建築家の芦沢啓二氏です。
石巻工房は、2012年に「グッドデザイン賞」を受賞。今では海外からのオーダーも多く、ハーマンミラーやカリモクといった国内外のメーカーとの協働にも積極的です。
この記事では、石巻工房工房長の千葉隆博さんにインタビューを実施。石巻工房のものづくりにかける想い、DIYと防災についてお聞きしました。被災地復興から見えてくる暮らしの工夫、QOL向上のヒントを見つけてくださいね。
すべて紙!組み立てる植物「PAPELANTS」あそび
暮らしの中に緑があると、見た目にも美しく心が癒され、QOLが上がりますよね。ところが植物を上手に育てるのは簡単ではありません。お住まいの環境やライフスタイルによっては、自宅で植物を育てるのが困難なことも。
そんな人におすすめしたいのが、すべて紙でつくられた、組み立てる植物「PAPELANTS(パペランツ)」です。「PAPELANTS」は水や肥料、日当たりの調整などのお手入れは一切不要。ペーパークラフトのように組み立てるだけで完成し、緑を感じるインテリアアイテムとして暮らしを彩ります。
デザインの種類も豊富で、サボテンや多肉植物のようなキュートなものから、シンプルなグリーンまで揃います。組み立ては複雑すぎず難しすぎず、ほどよく頭を使うレベル。お子さんと一緒に組み立てにチャレンジするのもきっと楽しいですよ。
ラテンアメリカの風を感じる「rrres」のラグやタペストリー
QOLを上げる方法のひとつが、いつもの毎日に刺激を与えること。この記事で紹介するのは、異国情緒を感じるデザインスタジオ「rrres」の活動です。
「rrres」は、メキシコのオアハカを拠点とするデザインスタジオ。伝統工芸技術をモダンなデザインに落とし込み、ハイセンスなプロダクトを生み出しています。
「rrres」とオアハカの職人が協働して制作したラグやタペストリー、ブランケット、クレイピースからは、ラテンアメリカの息づかいが感じられるはず。
「rrres」のプロダクトや活動については、Instagram(@rrrrrr.es)でもチェック可能。次はどんなデザインの作品が生み出されるのか楽しみですね。
お茶会「野点」のスタイルを受け継ぐマグカップ「ノダテマグ」
外で過ごすのが好きならば、和風ピクニックの「野点(のだて)」のエッセンスを取り入れるのもおすすめです。野点とは、屋外でお茶や抹茶を立てて楽しむお茶会のこと。お茶会なんてハードルが高いと感じるかもしれませんが、お手軽に野点気分を味わえるアイテムが「ノダテマグ」です。
ノダテは「漆のある暮らし・遊び」をコンセプトとする漆器ブランド。会津職人の技が光るノダテマグは、アウトドア向けに工夫が凝らされた漆器タイプのマグカップです。
ノダテマグは天然無垢材で作られており、高温の飲み物を入れても手が熱くなりません。熱々のお茶のほか、コーヒーや紅茶を注いでも大丈夫。日本酒やウイスキーなどを注げば、晩酌の時間をシックに演出します。
使えば使うほど味が出るノダテマグで、QOLを上げてみてはいかがでしょう。
ガスバーナーの“いかにも”感がないSnow Peak「HOME&CAMPバーナー」
一家に一台用意しておくと便利な卓上ガスコンロ。防災アイテムとしてもぜひ備えておきたいアイテムですが、Snow Peakの「HOME&CAMPバーナー」は画期的なデザインで注目を集めています。
「HOME&CAMPバーナー」は、一見するとガスコンロとは思えないボトル状をしているのが特徴です。五徳を本体部分に収める構造を持ち、リュックの中にすっきりと収納可能。キャンプやピクニックへの持ち運びが楽になります。
無駄を省いたスタイリッシュなデザインでありながら、安全性はしっかりと維持。土鍋や大きめの鍋にも対応できます。
おしゃれなデザインのためインテリアにも馴染み、見せる収納としてリビングに飾るのもおすすめです。
年季たっぷりだけどまだまだ現役「BAW-LOOのホットサンドメーカー」
食パンに具材を挟んで作る、カリカリふわふわのホットサンド。いつでも好きなときにホットサンドを食べることができたらQOLも上がるはず。おいしいホットサンドを作るなら、BAW-LOO(バウルー)のホットサンドメーカーがおすすめです。
ホットサンドが日本に広まったのは1970年代のこと。直火で焼き上げるホットサンドイッチメーカー「BAW-LOO」の発売がきっかけでした。
ホットサンドはアウトドア料理にもぴったり。ホットサンドメーカーとコンロ、食パン、好きな具材があれば、どこでもおいしいホットサンドを味わえます。
BAW-LOOのHPで公開されているホットサンドのレシピを参考に、いろいろな種類のホットサンドを楽しむのもおすすめですよ。
“炎と暮らす”を叶えるファイヤーポット 揺らぐ炎に癒やされよう
暖炉やキャンドル、焚火の炎を見ていると心が癒されますよね。ところが炎のある暮らしをしようと思っても、火の準備や後片付けは簡単ではありません。もっと手軽に炎を楽しみたいときは、持ち運び式のファイヤーポット「フリッカーファイヤー」はいかがでしょう。
フリッカーファイヤーは、アメリカのメーカーが開発した特別加工の耐熱コンクリートを使用。キャンドルよりも大きい炎を、暖炉や焚火より簡単に楽しめます。倒れにくい設計で、無煙・無臭で点火することが可能。室内でも安心・安全に炎を眺められるでしょう。
リラックスタイムや友達とのホームパーティー、アウトドアでのミニキャンプファイヤーなど、使い道はさまざま。インテリアとしても、ミニBBQ台としても、防災キッチンとしても活用できる優秀アイテムは、まさにQOL向上にぴったりです。
普段はアート、災害時はトイレになる “もしも”のために「アートトワレ」を飾ろう
災害発生時や緊急時に頭を悩ませるのが、トイレ問題です。防災グッズや備蓄食料をしっかり準備している人でも、トイレについてはどんな対策をとればいいのかわからないのでは?
もしものときでも清潔なトイレ環境を叶えてくれるのが、「トイレ処理セット アートトワレ」。一見するとセンスのいい壁掛けアートパネルですが、その内側にはトイレ処理セットが隠されているから驚きです。フォトやイラスト、スタイリッシュなパターンなどアートの種類が豊富なため、お気に入りがきっと見つかるはず。
防災メーカー・まいにち株式会社さんが開発した商品ということもあり、抗菌性や消臭性が高く長期保存性にも優れています。トイレに飾るのもいいですが、リビングや寝室などに飾ってアート鑑賞するのもおすすめ。素敵なアートに心が満たされ、QOLが上がるでしょう。
原型完成から90年の石油ストーブ BEAMSとのコラボも
冷たい風が吹く季節になると、暖房器具の出番です。電気ストーブやエアコンとはひと味ちがう、石油ストーブの魅力をご存知でしょうか?灯油を燃料とした石油ストーブは、自然な空気の流れを利用して部屋を温めること、空気が乾燥しにくいことが特徴です。
長年愛されてきた名品「ブルーフレームヒーター」は、美しい青い炎が印象的な石油ストーブ。コンパクトなかたちで音は静かなのに、部屋全体をじんわりと温めてくれます。どこかなつかしさを感じるレトロなデザインは、インテリアとして愛でたくなる可愛らしさ。デザイン性の高いアイテムに囲まれた暮らしで、QOLを上げたい人にもおすすめです。
石油ストーブの気になるにおいも、ブルーフレームヒーターの青い炎のおかげでほとんど感じられません。対震自動消火装置や排ガス浄化触媒が設置されているため、安心して使用できます。
日常に馴染むレインポンチョは、パーテーションにも!
こちらで紹介するのは、服でもあり家具でもある多機能災害アイテム「PA+NCHO」。「PA+NCHO」とは、アウトドアスペックのポンチョでありながら、災害時にはパーティションとしても使えるように開発されたマルチポンチョです。
高機能撥水のため雨の日のレインコートとして使うもよし。キャンプでタープとして吊るすもよし。災害時の避難所生活では、「PA+NCHO」を広げてパーティション代わりにすることが可能。プライバシーが守られ、QOLが維持されます。
「PA+NCHO」は、石川県にある小さな繊維工場の『#合繊でくらしを変えるプロジェクト』から生まれました。この線維工場はもともと、アウトドアブランドの生地開発をしていたそう。プロフェッショナルの生地工場が本気で作った災害アイテムの実力を、ぜひ体感してみてください。
雑誌1冊分の重さながら丈夫「アディロンダックのマイクロチェア」
アウトドアチェアをひとつ持っていると、キャンプや釣りなどのQOLがぐっと上がります。おうちのベランダや庭でのリラックスタイムにも、座り心地の良いアウトドアチェアはぴったりですよね。
アウトドアメディアで活躍中のフォトグラファー・野呂美帆さんがおすすめするのは、ヘリノックスの「チェアワン」とアディロンダックの「マイクロチェア」。どちらもトップメーカーによる高品質の名品です。アウトドアチェアの購入を検討している人は、記事をチェックして使用感の参考にしてください。
持ち運びのしやすさ、座り心地、デザイン、品質など、マイ・ベスト・チェア選びのポイントはさまざま。せっかくならば複数の商品を比較して、お気に入りのアウトドアチェアを見つけましょう。
まとめ
今回紹介した家具やインテリアは、たくさんの魅力を持っている名品ばかり。どの製品からも、開発者やメーカーのこだわりや工夫が感じられました。高品質で満足度の高い製品を使っていると、QOL向上につながるはず。日々の暮らしの幸せのためにも、災害時の備えとしても、防災機能付きの家具・インテリアに意識を向けてみましょう。
この記事を書いた人
- 「にちにち」には、「日常より非日常、非日常より日常」という想いが込められており、日常も非日常も、暮らしが豊かになるようなアイデアを提案させてください。
最新の投稿
- ENERBOX2023-08-27なぜ、「ポータブル電源」の容量・パワーが同じでも“値段”が違う!? 理由を徹底解説!!
- book2023-01-27災害時のお金にまつわる悩みのために準備しておくべきこと
- book2023-01-25非常時の食事をおいしく豊かに! アウトドアごはんで満足度を上げよう
- book2022-12-27防災ファッションのお手本に!本当に役立つ自衛隊式ライフハック