めくるためのリング・フックもない「日付だけのカレンダー」


日常に加えたい、ちょっといいもの。その“ちょっと”に気付けることで、有事の際にも心が豊かになれそう。

ライフスタイル、デザイン、ファッションの世界で、ブランドやプロジェクトを作る人の想いをまとめる、伝える。フリーランスPRのキム サンエさんが、日々の生活に加えたいちょっとうれしくなるもの・ことをご紹介。

1年の始まりに向けて、ここ数年変わらずに買い替え続けているものがあります。グラフィックデザイナー田頭慎太郎さんのカレンダーです。

1年を通して部屋の一部となるカレンダーは、なるべくシンプルなものを、と探し続けていた時に、恵比寿のギャラリー NADiff に併設されたショップ NADiff a/p/a/r/t で出会いました。

その名はずばり、「日付だけのカレンダー」。本当にシンプルで、これ以上に削ぎ落とせる要素がないほどです。曜日に合わせて並ぶ数字のうち、ひとつだけ大きく表示されているのがその月の印。年数は、目を凝らしてみないとわからないほどにさりげなく、凹凸だけで表示されています。

めくるためのリングやフックもなく、二つ折りにした紙を付属の紐にかける構造もとてもシンプル。やさしい質感の厚紙と細く白い紐のバランスも抜群です。普段は存在を忘れるくらい、でも祝日もしっかり表示されていて、カレンダーとしての役割はしっかり持っています。

お気に入りすぎて、毎日に馴染みすぎて、もう今年で4年目。今年もがんばったな、来年はどんな1年になるかな、と想像しながら、毎年の終わりにこのカレンダーを購入することが、これからも続きそうです。2021年もおだやかに、楽しく過ごせますように。

日付だけのカレンダー2021(B4) 1,320円(税込)

NADiff

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この記事を書いた人

金祥艾
金祥艾フリーランス PR / Project Manager
ライフスタイル、デザイン、ファッションの世界で、ブランドやプロジェクトを作る人の想いをまとめる、伝えるためのお手伝いをしています。連載では、日々の生活にあると、ちょっとうれしくなるものやことをご紹介していきます。